大阪大学 人間科学研究科
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International Collaboration and Development Studies

by Kei Oguchi
教育、健康、水問題、
そして貧困問題と向き合う
発展途上国の開発課題について、人びとの暮らしに寄り添いながら、教育学、公衆衛生学、人類学などに基づく学際的な研究を進めます。

国際協力学とは

「国際協力」は広義には経済的,社会的,文化的,人道的,技術的な事柄で国どうし が協力する、という意味ですが、狭義には、途上国の人々の「より良い状態」への能動的 な動きを、国際社会が支援することと定義できます(下村 2016)。

国際協力学は、端的にいえば「国際協力」に関する研究です。すなわち、国際協力に おける支援の状況や現地への影響、途上国の人々の現状、そしてその地域の人々自身 が実践している活動の実態などを理解し、分析する分野です。多様な学問分野がベー スにあって、その学際的分野として国際協力学があります。

私たちの国際協力学研究室では、特にフィールドワークを大切にし、現場に足を運んでローカルなリアリティや文脈を把握することを目指しています。

国際協力学研究室における研究

国際協力学分野の授業

大学院:

国際協力学特定/特別演習 I・II (水 4)【担当:澤村、白川、杉田】
院生がメインのゼミ。研究発表とフィードバックで構成。ゲストによる講演があることも。学部生もオブザーバー参加できる。(写真1)
国際協力学特講 I-月経、ジェンダー平等、国際協力(秋冬-金 1-2)【担当:杉田】
月経という生理現象の社会的側面について、文化やジェンダー、国際協力など多様な角度から考察し、それらの課題について議論する。
国際協力学特講 II-国際教育開発(秋冬-水3)【担当:澤村】
発展途上国、特にサブサハラ・アフリカ地域の教育と開発について、具体的な事例を通して必要な知識を学ぶ。政策と実践の乖離、学校現場でのリアリティを理解できる能力が身につく。
その他、個別の研究指導
写真1.国際協力学特定/特別演習(大学院ゼミ)

学部:

国際協力学演習 I・II(水 2)(水 4)【担当:澤村、杉田】
主に4回生の卒論の指導をグループ指導方式で進める。教員のみならず学生も相互にコメントしながら、質の高い卒論作成を目指す。3回生は卒論の書き方や各過程について学ぶことができる。(写真2)
共生学実験実習II・III(金3,4,5)【担当:澤村、杉田】
3回生がメイン。国際協力について、また調査手法や卒論執筆に関するルールを基礎から学ぶことができる。調査実習も行う。(写真3)
国際協力学 I-水・衛生分野の国際協力(秋冬-金2)【担当:杉田】
英語での開講。世界の水問題や衛生分野の課題について講義とグループワークで理解を深める。
国際協力学 II-国際教育開発(秋冬-水3)【担当:澤村】
発展途上国、特にサブサハラ・アフリカ地域の教育と開発について、具体的な事例を通して必要な知識を学ぶ。政策と実践の乖離、学校現場でのリアリティを理解できる能力が身につく。英語での開講。
共生学の話題-国際協力とボランティア(全学共通科目@豊中キャンパス、春夏-木5)【担当:澤村・杉田・小川】
国際協力について、基礎から体系だって学ぶことができる。その一方で国際協力の最前線で活躍する専門家にも多数ご登壇頂くため、現場についてお話を聞く機会がある。
その他、個別の研究指導
写真2.国際協力学演習(学部ゼミ)
写真3.共生学実験実習の調査実習 (2019 富田林の里山保全についての調査)